新作映画: 『Green Book』感想と出演者と、あのゴミ箱の理由

 

 

Green Book』 という映画を見てきました。

日本での公式ページは今のところ見つけられませんでしたが、

とても好きな映画だったので、公開されるといいなと思います。

 

追記です!:日本では2019年3月1日に公開されるそうです。公式サイトはこちらです。

映画『グリーンブック』公式サイト

 

 

 

グリーン・ブックとは

 

 

アメリカ南部の州に、”ジム・クロウ法”という有色人種を差別する法律があった時代のこと。

 

その頃、白人以外お断りのガソリンスタンド、宿泊施設などもたくさん存在したため、

自動車を持つようになった黒人が旅をするのはとても大変だったそうです。

 

そんなわけで、ヴィクター・H・グリーンさんという方が出版したのが、

『The Negro Motorist Green Book/ 黒人ドライバーのためのグリーン・ブック』

通称 『Green Book/ グリーン・ブック』というガイドブック

 

映画のなかでもこの本が出てきて、題名にもなっています。

 

 

 

まわりの様子 in アメリカ

 

 

最近は、映画の予約を携帯電話のアプリからしています。

今回も、 Green Book はそろそろ始まったはずだし予約をしよう。とアプリを開くと、、あれ?

 

またそんなに日が経っていないはずなのに、上映している映画館がほとんどない…。

 

これはまずい、なくならないうちに見に行かなきゃ!と映画館へ向かったつもりだったのです。

 

 

ところがその後、先行上映されていただけだったと知りました。

 

ということは、結構いっぱいだったあの人たちは、早く見たくて見にきた人も多かったのかも。

 

だから余計、だったのかもしれません。

 

この映画、最初から最後まで面白いセリフやシーンのある映画だったのですが、

みんなとても反応がよくて、すごく笑っていました。

 

最後は、パラパラというよりは少しまとまった、結構大きめな拍手までありました。

 

 

 

ゴミ箱のこと

 

 

ここで、わりとはじめの方に出てくるシーンを一つ。

 

仕事が終わり、車で家に戻る主人公。

 

家に着き、道に停めて、車から出ます。

そして車の近くにある消火栓に、そこらへんに置かれていたゴミ箱を逆さにしてかぶせるのです。

 

実はここも、観客がちょっと笑うところでもありました。

 

というのは、当時の細かいところまでは分かりませんが、

今のニューヨーク市の決まりでは、消火栓の前後15フィート(約4.5メートル)に駐車してはいけないというルールがあるのです。

こちらに記載されています(ニューヨーク市のサイトです)

 

かぶせてもダメなものはダメなのにっていうところで笑えるのと、

この人のひととなりを表現するシーンだったのかな。

 

 

 

出演者

 

この辺で、映画に出演していた人を確認しておこうと思います。

 

🍎 Viggo Mortensen as Frank “Tony Lip” Vallelonga

ヴィゴ・モーテンセン/ フランク”トニー・リップ”役

 

Embed from Getty Images

 

 

他に、2001-2003年:映画『The Lord of the Rings/ ロード・オブ・ザ・リング』三部作で アラゴルン役 など

 

 

彼が演じた ”トニー・リップ” というのは実在の方で、

”トニー・リップ” はこの映画で描かれていた仕事のあと、俳優をしていたみたいです。

出演作はドラマ『The Sopranos/ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』 (2001~2007) Carmine Lupertazzi 役など。

トニー・リップさんは2013年に亡くなられています。

 

 

 

🍎 Mahershala Ali as Don Shirley

マハーシャラ・アリ/ドン・シャーリー 役

 

Embed from Getty Images

 

 

ピアニストの役なので、ピアノを弾くシーンがでてきます。

それを見てびっくりしたのが、手がとても大きいこと。

 

ふだん見慣れている ”鍵盤に置かれた自分の手の景色” とは全然ちがっていて。

 

鍵盤と彼の手の縮尺には違和感を感じるほどの、、そんな手の大きさでした。

 

あんなに大きい手だとオクターブとか弾きやすいんだろうなぁ。

って、映画のあらすじとは関係のないことを演奏シーンが出てくるたびに思っていたのでした。

 

 

 

他には、2013-:ドラマ『House of Cards/ハウス・オブ・カード 野望の階段』に、レミー・ダントン役で出ています。

2019年公開の映画、『Alita: Batttle Angel / アリータ: バトル・エンジェル』の予告でも見かけますし、

ドラマ『TRUE DETECTIVE』のシーズン3にも出るようで、街中でポスターを見かけます。

 

 

 

🍎 Linda Cardellini as Dolores Vallelonga

リンダ・カーデリーニ/ ドローレス(トニーの妻)役

 

Embed from Getty Images

 

 

他に、ドラマ『ER/ ER緊急救命室』第10シーズン〜 サマンサ役 など

 

 

 

🍎 Iqbal Theba as Amit

イクバル・セバ

 

Embed from Getty Images
実はそんなに出てくるわけではありませんが、個人的に懐かしかったので載せてみました。

他に、ドラマ『Glee/ グリー』フィギンズ校長役など。

 

 

 

 

感想

 

 

 

・ニガーっていう言葉が何度も出てきます。実際に使われているのは(少なくとも私は)聞かないので、なんだか歴史を感じました。

 

じわじわとお互いを認め合い、育まれる友情。人間同士ってこういうことなんだろう、と思わせられる映画でした。

 

・会ってもない、話してもいない人をただ苦手と決めつけるのではなく、実際に交流してみることって大事なのだろう、と改めて。これは今の時代も同じことかな。

 

・これって1960年代のお話です。ということは、たかだか60年ほど前のこと。未だに差別はあるとはいえ、やっぱり時代は大きく変わっているんだなと感じました。

おじいちゃんおばあちゃん世代、親世代、子ども世代と少なくとも意識は変わってきていて、これからもいい方向に変わっていくことをいのっています。

 

・アメリカの歴史に興味が出てきて、本を読み始めました(そうすると、このとき日本はどうだったのだろうか、などと興味が広がってきます)。

 

・colored/有色人種の って書かれた看板を見ると心が痛みました。この時代に生きていたら、私もこちらだったんだな、と。差別した側、された側、みんなどんな気持ちで見るのかな。

 

・はじめにも書いたように、細かいことから大きなことまで、おもしろいシーンやセリフがある映画でした。シリアスな部分ももちろんあります。心が痛むだけでなく、笑いをうまくたくさん取り入れることによって、より見応えのある映画になっていると思います。

 

 

個人的には、2018年の話題作、『A Star Is Born、 アリー/スター誕生』や『Bohemian Rhapsody/ ボヘミアン・ラプソディー』より好きでした。

 

 

機会がありましたらぜひご覧ください。